夏になるとエアコンを利用する機会が増えますが、「エアコンをつけると咳が出る」(または咳が止まらなくなった)という症状に悩まされてはいませんか?
エアコンをつけると咳が出る症状は咳ぜんそくと呼ばれていて、ひどい場合は1年以上に渡って続いてしまいます。そこで今回はそんな咳ぜんそくの原因と対処法を紹介したいと思います。
エアコンをつけて起こる咳ぜんそくについて
それではまず、咳ぜんそくとはどういったものなのか見ていきたいと思います。
咳ぜんそくは空咳(からぜき)が止まらなくなる病気
咳ぜんそくは、「ゴホっ、ゴホっ!!」という咳が慢性的に止まらなくなってしまう気管支の病気のことです。
とくに喉が痛かったり痰(たん)が絡むわけではないのですが、空咳(からぜき)が断続的に続きます。
ちなみに咳ぜんそくは放置してしまうとなかなか治らず、数週間から数か月に渡って咳が続いてしまうこともあるのがやっかいなところです。
初夏や寒くなりはじめるとき発症しやすい
咳ぜんそくが発症しやすい時期は、初夏や寒くなりはじめるときなど、ちょうどエアコンを使い始めるタイミングです。
とくにその時期は寒暖の差が激しくて体調を崩しやすい時期で、風邪をひいて咳だけが残ってしまうことが多いです。
「風邪は完治してるはずなのに咳だけが止まらない」といった場合、咳ぜんそくの可能性が高いです。
咳ぜんそく以外にも起こりうる症状
喉に違和感を感じる場合は、咳ぜんそく以外で以下の可能性があります。
夏型過敏性肺炎
夏型過敏性肺炎の症状としては、「咳と発熱、だるさ」です。
通常の風邪のような症状ですが、毎年夏の同じ時期になると症状が出るようになり、次第に肺が固くなっていきます。
そして回を重ねるごとに肺の機能が落ちて、すぐに息切れを起こすようになってしまうのが特徴です。
気管支ぜんそく
気管支ぜんぞくの特徴は、「ゼーゼー」「ヒューヒュー」といった呼吸しづらい症状があることです。
咳が続くだけでなく息のしづらさを感じた場合は、気管支ぜんぞくの可能性があります。
エアコンをつけると咳が出る咳ぜんそく。その原因は?
咳ぜんそくの原因は、一体どういったことが考えられるのでしょうか。
咳ぜんそくの一番の原因は「ホコリとカビ」
咳ぜんそくの原因はいろいろあるのですが、その中でも一番の要因といわれるのはエアコンをつけたときに舞う「ホコリとカビ」です。
エアコンをつけると内部のホコリやカビが一気に部屋の中に舞って、吸い込むことになってしまいます。
吸い込んだホコリやカビは、喉の粘膜でアレルギー反応を起こして炎症し、咳せんぞくに繋がってしまうのです。
室内、室外の寒暖差が咳の原因の場合も
夏にエアコンをつけると温度は下がりますが、それによって室内と室外の寒暖差が生じます。
それにより気道の粘膜が過敏になって、咳が続いてしまうことがあります。ちなみに咳だけで終わればいいのですが、咳に加えて鼻水やくしゃみ、そしてじんましんが出てしまうこともあります。
室内の乾燥も喉によくない
部屋の室内の乾燥も、咳が止まらなくなってしまう原因です。喉が乾燥するとウイルスや細菌から守る力が弱まってしまうため、咳だけにとどまらず、体調不良につながってしまうことも多いので、注意が必要です。
なお、元気なカラダであれば咳ぜんそくからの回復も早いですが、体調を崩して免疫能力が落ちていると、咳ぜんそくを加速させてしまいます。
とくに夏場は冷気にさらされて自律神経が乱れてしまったり、暑さから食欲不振になって栄養不足を招いてカラダは弱り気味です。(夏場でなくても季節の変わり目も体調不良を招きやすい)
エアコンが原因で咳が出た時の対処法は?
それではもしもエアコンが原因で咳が出たときの、対処法を見ていくことにしましょう。
喉への急処置を行う
咳ぜんそくの症状が出たときは、すぐにでも応急処置を行いましょう。応急処置として有効なのは以下の方法です。
- イソジンでうがいをする
- マスクをつける
- のどにやさしいものを食べる
- できるだけ喉を使わない
- 薬局で買った薬を飲む
イソジンでうがいをする
まずはイソジンなどのうがい薬でうがいをするようにしましょう。ゴロゴロと喉に浸透するようにして殺菌し、炎症を抑えるようにします。
マスクをつける
さらにホコリやカビを吸い込むことがないよう、マスクをつけて生活しましょう。マスクをつけると細菌予防になるだけでなく、喉の湿度も保つことが出来ます。
のどにやさしいものを食べる
ねぎやしょうがには殺菌作用を持つ成分が含まれています。またはちみつは殺菌効果に加えて、疲労回復や胃腸の調子を整える作用もあるので、これら喉にいい食べ物を口にするようにします。
できるだけ喉を使わない
大声を出したり歌ったりはせず、できるだけ喉を使わないようにしましょう。しゃべる仕事をしている場合も喉を使うのは必要最低限に抑えたいところです。
薬局で買った薬を服用する
薬局で症状を伝えて、薬を買うのもありです。のどの炎症が収まって少しは楽になることがあります。
咳の症状を病院で見てもらう
咳ぜんそくの症状がひどいときには、病院で見てもらうことも大切です。
いつかは治るだろう?と思っていると回復のチャンスを逃して、症状がどんどん悪化してしまうことにもなりかねないので、注意が必要です。
また病院で見てもらうことで処方箋をもらい、市販では買えない薬を飲むことが出来ますので、回復が早まることを期待できます。
クーラーで咳が出ることがなくなる予防法
夏場にクーラーをつけると咳が出るといったことがなくなる予防法を紹介します。
エアコン切った後は30分間の送風運転を習慣づける
エアコンの送風運転を習慣づけるのも、賢い方法です。
夏場にエアコンを使うと内部に水滴がつき、それがカビに繋がってしまうのですが、送風運転をすると水滴を蒸発させることができるので、カビの増殖を防ぐことができます。
そういったことからエアコンを切ったあとに30分間の送風運転をするように心がけるのも大切なことかと思います。なお「エアコンの送風って?使い道や上手な使い方を紹介します!!」の記事で送風運転の使い方を解説しています。

部屋の中の加湿をしっかりする
エアコンを使ってると季節関係なく乾燥してしまいます。
夏でも喉が痛くなったり肌が乾燥してしまうのはエアコンを使っていて乾燥しているからです。
夏でも喉が痛い、咳が出てしまうなどの症状が出た場合は加湿器を使うなどしてしっかり対策を行って下さい。
又、帰宅したらうがいをするなどの予防対策や就寝時にぬれマスクでのどの感想を防ぐことも効果的です。のど飴やガムなどで潤いを与えるのも一つの乾燥対策として有効です。
エアコン掃除をして咳ぜんそくの原因を根こそぎ排除
上記で解説した喉の対処が終わったら、症状を悪化させないため、そして今後同様の症状が出ないようにするためにも、エアコン内部のホコリとカビは必ず取り除くようにしましょう。
ホコリとカビを取り除いておくことで、症状の悪化を防いで今後の再発も防ぐことが出来ます。
フィルター掃除を行う
まず簡単にできるのはフィルター掃除です。できれば「エアコンのフィルター掃除を自分でやる方法を詳しく解説」を参考にして、2週間に1回は行いたいところです。
※おそうじ機能つきエアコンの場合はフィルター掃除は不要です

業者に依頼してエアコン内部の掃除を
エアコン内部のホコリとカビを取り除くことも忘れずに必ず行いましょう。
咳が止まらない症状(咳せんぞく)を引き起こしている原因は、まぎれもなくエアコン内部のホコリとカビだからです。
ちなみにエアコン内部の掃除は自分で行うのは大変危険なので、業者に依頼するようにしましょう。
カジメモ編集部でも「エアコンクリーニングの体験談」で紹介しているとおり、数多くのプロのエアコンクリーニングを体験してきましたが、本当にビックリするくらいキレイになりますよ!
とくに1年以上エアコン掃除を行っていない場合はすぐにでもエアコン掃除を行ってもらった方がいいです。
自宅近くのエアコン掃除業者を見つけたいときには「エアコンクリーニングで最寄りの人気店舗ランキング」でおすすめ業者をまとめていますので、ぜひご活用ください。

おわりに
如何でしたか?エアコンをつけるタイミングでいつも咳が出ていた場合は、エアコン内部のホコリやカビが原因だったこと、そして体調不良も関わっていることを理解していただけたかと思います。
そういった理由から、ただの風邪と思いつつ咳が続いたり喉が痛い場合には、しっかりと対処を行うとともに、原因の一つであるエアコン内部の掃除を行ってみてください。
なお、有名エアコン掃除業社30社以上を比較した上でのおすすめ業者を「エアコンクリーニング業者比較!おすすめランキング&割引情報」で紹介していますので、おすすめ業者を知りたい場合にはぜひチェックしてみてください。

もしもエアコン内部のほこりやカビが原因で咳が続いていた場合には、症状が緩和することを期待できますので、参考にしてみて下さいね。
コメント