洗濯物を部屋干ししようとしたものの、生乾き状態になって洋服が臭くなってしまうことがあります。洋服は一度臭くなるとニオイが取れづらいですし、部屋の中も生臭くなるので本当に嫌ですよね。
ちなみに洗濯物の生乾きを防ぐには、エアコンを有効活用するのが非常におすすめです。本記事ではどのようにエアコンを使えば部屋干しの洗濯物を早く効率的に乾かせるのか?や、エアコンを使用して部屋干しをする際の注意点を詳しく解説します。
エアコンで部屋干しの洗濯物を早く効率的に乾かす方法
洗濯物を部屋干ししたものの、乾くまでに時間がかかってしまい、生渇きのニオイが残ってしまったという経験はありませんか。
これは、洗濯物に付着したモラクセラという雑菌が原因です。
ちなみにモラクセラ菌は洗濯後、5時間が経過すると爆発的に増殖してしまうため、部屋干しをするときは、洗濯後5時間以内にいかにスピード感をもって早く乾かせるかが勝負となります。


エアコンの除湿(ドライ)機能を利用して湿度を下げる
まず部屋干しを早く効率的にするためには、部屋の湿度を低くするのが有効です。部屋干しをすると部屋の湿度が高くなって乾きにくくなるので、湿度を下げて乾きやすくするのです。
ちなみに湿度を下げるにはエアコンの除湿機能(ドライ)を使うのがおすすめであり、「冷房と除湿の違い。より湿度を下げるのは、実は冷房だった!?」の記事でも紹介している通り、エアコンの除湿機能には弱冷房除湿と再加熱除湿の2種類があります。

なお、弱冷房除湿と再加熱除湿の見分け方ですが、もしもエアコンのリモコンに除湿とだけ表記がある場合、弱冷房除湿タイプで、一般的に除湿という場合はこちらが多いです。
そしてエアコンのリモコンにサラっと除湿、さらら除湿などの表記がある場合は再熱除湿タイプとなります。
弱冷房除湿の場合
弱冷房除湿は、エアコンに取り込まれた空気の湿度を下げることで空気を冷やし、部屋の中に戻す仕組みのことです。弱冷房除湿は通常の冷房に比べて緩やかに室温が下がっていく傾向があります。
ちなみに一般的なエアコンの除湿機能はこちらにあたります。なお弱冷房除湿は部屋の温度も下げる効果があるため、夏の部屋干しに最適で、設定温度は27℃が推奨温度となります。
再熱除湿の場合
エアコンの除湿機能には、再熱除湿という機能も存在します。再熱除湿はエアコン内に取り込んだ空気を除湿することで冷やし、そのあとに再度温めた空気を出す仕組みです。こちらは冬の部屋干しに最適です。
ただ再熱除湿の場合、電気代が多くかかる傾向があるので注意が必要です。
エアコンの暖房機能を利用して室温を上げる
洗濯物の部屋干しを素早く行なうためには、部屋の室温をあげることも非常に効果的です。
室温が低すぎると飽和水蒸気量(g/m3)が少なくなって空気が含める水分が少なくなるため、洗濯物がなかなか乾きません。そこで室温を上げることで飽和水蒸気量(g/m3)が増えて空気中にたくさん水分を含めるようになるので、洗濯物が乾きやすくなるのです。
ちなみに部屋の室温をあげるにはエアコンの暖房機能を利用し、冬場の寒い時期に有効な方法となります。なお設定温度は20℃以上にするようにしましょう。
サーキュレーターや扇風機で風通しを良くする
エアコンの除湿(ドライ)や暖房機能を使って部屋干しするときは、風通しをよくすることも大切です。なぜかというと風通しをよくすることで水分量の少ない空気が洗濯物の周りに集まるようになるので、結果として洗濯物の水分の蒸発スピードが早まるからです。
ちなみに風通しを良くする場合には、サーキュレーターや扇風機を利用するのがおすすめです。
サーキュレーターや扇風機の風を洗濯物に直接当てるような形で部屋干しを行いましょう。
なお部屋が狭い場合には、空気の循環をよくしても湿度が高い状態が続いてしまうことがあります。その場合は、1~2時間に1回程度の換気も併用して行うようにしましょう。

エアコンで洗濯物を部屋干しするときの注意点
それではここで、エアコンを使って洗濯物を部屋干しする際の注意点をまとめて紹介します。
洗濯物の間隔をしっかりあける
エアコンを使って部屋干しする際には、洗濯物の間隔をしっかりとあけることが大切です。
もしも、密集した状態で部屋干しした場合、水分を含んだ空気が行き場を失ってしまい、素早く洗濯物を干すことが出来なくなってしまいます。そのため部屋干しするときには、最低でも10〜15cmずつは感覚をあけるようにして干したいところです。
また、一度に干す量も大量にならないようにしたいところです。もしも大量になると、部屋の湿度が一気にあがりやすくなり、乾きづらくなってしまいます。
そのため、部屋干しするときは、出来るだけこまめに部屋干しするようにしたいところです。
大きな部屋で洗濯物を干さないようにする
部屋干しのときにエアコンを利用するのであれば、大きな部屋で洗濯物を干さないようにするのもポイントです。なぜかというと、大きな部屋の場合、除湿や暖房の効果を得られるまでに時間がかかるため、部屋干しにも時間がかかってしまう可能性があるからです。
そのため、部屋干しをするのであれば大部屋ではなく、出来るだけエアコンが効きやすい小さな部屋で行うこともポイントとなります。ただ、小さな部屋の場合は空気の循環が悪くなりがちなので、1~2時間に1回は換気を行うようにしましょう。
エアコンを綺麗な状態にしておく
エアコンを使って部屋干しするのであれば、エアコンを綺麗な状態にしておくこともポイントです。
なぜかというと、エアコン内にカビが生えていたりホコリが詰まっていたりすると、カビが洗濯物に付着して生乾き臭の原因となったり、エアコンの効きが悪いため湿度が下がらなかったり、温度が上がらなかったりするためです。
⇒エアコンにカビが生える原因は?掃除方法や予防法の対策を解説!

フィルターのお手入れ
エアコンのフィルターは2週間に1回程度の掃除が推奨されています。そのためエアコンのフィルター掃除をもしも定期的に行っていない場合、「エアコンのフィルター掃除を自分でやる方法を詳しく解説」の記事を参考にして、この機会にフィルター掃除を行いましょう。

エアコン内部の掃除はプロ業者に依頼
もしも吹き出し口にカビの斑点が見えたり、2年以上に渡って内部の掃除をしていない場合、エアコン内部にはカビが大量に生えている可能性が高いです。
カビが生えたままのエアコンを使って部屋干しを続けようとしても、洗濯物にカビが付着したりエアコンの効きが悪いため、十分な効果を感じることは出来ないことでしょう。
そのため長年エアコンクリーニングを行っていない場合、この機会に30社以上の有名業者を徹底比較した上でのおすすめエアコンクリーニング業者を「エアコンクリーニング業者比較!おすすめランキング&割引情報」の記事を参考にして、プロのエアコンクリーニングを行ってもらうといいでしょう。

カジメモ編集部も数多くのプロのエアコンクリーニングを体験していますが、ビックリするくらい綺麗になりますよ!

お住まいの地域で人気のエアコンクリーニング業者を探したい場合は、「【全国都道府県別】エアコンクリーニングでネット予約可能な最寄りの人気店舗を探す」の記事内でエリア別のおすすめ業者を紹介していますので、こちらも併せてご確認ください。

洗濯物を部屋干しする際はエアコンを使って素早く乾かそう
本記事では、エアコンを使用し部屋干しの洗濯物を効率的に乾かす方法や注意点を解説してきましたが、ご参考にになりましたでしょうか。
部屋干しの洗濯物を素早く効率的に乾かすには、エアコンの除湿(ドライ)機能を使ったり暖房を使うことが大切です。またサーキュレーターや扇風機を併せて利用すると、素早く乾かすことが可能だということをお伝えしました。
また注意点としては、しっかり洗濯物の間隔をあけることや、出来るだけエアコンが効きやすい小さめの部屋で行うことをご紹介しました。さらにエアコンが汚れていると洗濯物が乾きづらいだけでなく、カビが付着して洋服が臭くなってしまう可能性があるので、エアコンクリーニングを推奨することもお伝えしました。
ぜひ本記事の内容を参考にして、エアコンを使って部屋干しを行ってみていただけたらと思います。
なお、エアコンクリーニングの格安業者は「エアコンクリーニングが格安・激安で出来る!安い業者を一挙大公開」でまとめて紹介しているので、併せてご確認いただけたらと思います。

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