寒い冬に欠かせないエアコンですが、それだけにトラブルが起こると一大事です。
なんだか最近エアコンの暖房の効きが悪い…
部屋が中々温まらない、何故か冷風が出る、果てにはエアコン自体が動かないなんて場合も。
エアコン自体の故障を疑うかもしれませんが、修理や買い替えの前に是非この記事を読んでみてください。
原因次第では、修理をしなくても改善・解決できる場合もあります。
この記事では、エアコンが作動しているのに暖房が効かない場合と、エアコン自体が作動しない場合の対処法をご紹介します。
エアコンの暖房が効かないという方は是非最後までお読みくださいね。
エアコンの冷房・クーラーが効かない場合は、「エアコンの冷房が効かない!部屋が冷えない時の原因と対処法は?」の記事をご確認ください。
暖房が効かないけどエアコンは動作する場合
(ママ)
まずは、エアコンの暖房が効きにくい、あるいは全く効かない、でもエアコン自体は動く場合に考えられる原因や対処法などをご紹介します。
暖かい風は出ている
エアコンから暖かい風が出ているのに暖房の効きが悪い場合、以下が原因の可能性があります。
- 部屋の環境
- エアコンの風向き
- エアコンのパワー不足
- 室外機周りの環境
それぞれ解説していきますので、問題がないかどうかチェックしてみて下さい。
部屋の環境について
部屋の衣替えや引っ越しなど、お部屋の環境が変わることで以前よりも暖まりにくくなってしまうことがあります。
心当たりのある方はまずここからチェックしてみましょう。
障害物が温風をさえぎっている
エアコンの吹き出し口からの風の流れを、家具やカーテンなどでさえぎっていませんか?
どこかで風をさえぎっていると、部屋の中の空気が上手く循環できないので部屋全体が暖まりにくくなってしまいます。
もし心当たりがあるようなら家具の配置を変えてみましょう。
部屋の断熱性が悪い
これは引っ越したばかりの時におちいりやすいですが、部屋の断熱性が悪い事でうまく暖まらないという事もよくあります。
対策方法としては、
- 外から空気が入ってきているようなら塞ぐ
- カーテンと床の隙間をなるべく無くす
- カーテンを断熱性のものに変える
- 窓に断熱フィルムなどを張る
などがあります。
ただ、断熱フィルムを張るのは賃貸住宅では厳しいかと思います。
そういった理由で二重窓を自作する方もいらっしゃるようですので、もの作りが好きな方は挑戦してみてもいいかもしれません。
湿度が低すぎる
人は湿度の変化によって体感温度が変わってきます。
例えば湿度が高い夏は気温以上に暑く感じるのは有名かと思いますが、冬も湿度が低すぎると体感温度が下がってしまうのです。
人が快適に感じる湿度は50%~60%と言われていますので、部屋の湿度がこれを大きく下回っているようであれば加湿してみましょう。
加湿器を使うのが便利ですが、無ければ濡らして水が垂れない程度に絞ったタオルを干しておくだけでも加湿されますので、こちらも是非試してみて下さいね。
エアコンの風向きについて
暖かい空気は部屋の上部に溜まりやすく、冷たい空気は下に溜まりやすいです。
その為、エアコンの風向きによっては部屋の上の方ばかり暖まり、私たちが生活する空間はなかなか暖まらないという事態におちいってしまいます。
もし風向きの設定が水平で固定されていたら、自動もしくは下向きに切り替えてみましょう。
また、サーキュレーターを上に向けて併用すると、空気が混ざりあって暖房効率がより高まります。
エアコンのパワー不足ついて
もし単純に、エアコン自体が部屋の広さに合っていないのであれば買い替えるしかありません。
しかし、今までちゃんと効いていたのに今年は効かない、というのであれば以下の原因が考えられます。
風量の設定が弱になっている
エアコンの風量設定が弱になっていると、当然部屋は暖まりにくくなってしまいます。
確認し、弱設定なら自動、もしくは強に切り替えてみましょう。
エアコンが汚れている
エアコンが汚れていると、風量に大きく影響します。
例えばフィルターが汚れているとうまく空気を取り込めなくなってしまいますし、ファンが汚れていると空気を吹き出す力が弱まってしまいます。
そして、熱交換器の汚れは空気を暖める効果に強く影響を及ぼしてしまいます。
その為エアコンをしばらく掃除していない方は、掃除することでエアコンの効きの改善が見込めます。
尚、もし何年もエアコンを掃除していないという事であればエアコンクリーニングを業者にお願いする事をおすすめします。
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室外機周りの環境について
エアコンの効きが悪い際には室外機周りも確認してみましょう。
室外機の周りや上に、何か物を置いていたりしませんか?
周りに物が置かれてあると空気の流れが悪くなり、暖房効率が下がってしまいます。
また、室外機の周囲がごちゃごちゃしていると、枯れ葉やゴミ、ほこりなどが停滞しやすく熱交換器に詰まると暖房の効きが悪くなってしまいます。
もしも周りに物を置いてあるなら室外機周りをすっきりさせ、周囲を掃除し、熱交換器にゴミやほこりが詰まっていたら出来る範囲で取り除きましょう。
▼室外機はどんな時に掃除が必要なのか▼
暖かい風は出るけど時々運転が止まる、時々冷たい風が出る
寒い日は室外機の熱交換器に霜が付くことがあります。
この霜が増えると暖房効率が悪くなりやがて止まってしまう為、エアコンには定期的にこの霜を溶かす為の霜取り運転機能が付いています。
そして、霜取り運転時は暖房運転が止まる機種や、弱い冷風が出る機種もあります。
これはエアコン稼働に必要な事であり故障ではないですが、頻繁に霜取り運転に入るようであればエアコンが汚れて暖房効率が悪くなっている可能性があります。
その為、数年エアコン掃除をしていない、しばらくフィルター掃除をしていない場合は掃除することで霜取り運転の頻度を減らすことが見込めます。
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暖房のはずなのに冷たい風しか出てこない
続いては、暖房を付けているはずなのに冷たい風しか出てこない場合です。
この場合はエアコンの運転モードが実際は暖房になっていない可能性があります。
運転モードについて
暖房を付けているはずなのに、実は冷房運転してたという事は意外と多くあります。
例えば、リモコンで暖房に切り替えたつもりでもリモコンの操作が本体に届いておらず、リモコンは暖房表示なのにエアコン側は冷房運転しているというケースがあります。
他にもリモコンを踏む、尻に敷くなど意図せぬ操作で冷房に切り替わる事もありますので、まずは本当に暖房運転しているのかを確認してみましょう。
エアコン自体が動かない場合
(ママ)
最後に、暖房どころかエアコン自体が動かない、リモコンに反応もしないなどの場合です。
故障の可能性は高いですが、ちょっとしたことで動き出す事もあります。
リモコンの電池を交換してみる
リモコンの電池をしばらく交換していなかった場合、まずは電池を交換してみて下さい。
液晶画面がちゃんと表示されていても、電池残量が少ないと反応してくれない場合があります。
また、最近電池を交換したばかりであっても、その電池を買った時期があまりに前だったり、保管環境が悪かったりすると自然に放電されて切れかけている場合もあります。
電源を確認する
電源プラグが入っているか確認
意外と見落としがちなのが電源プラグです。
秋、エアコンをしばらく使わないからと電源プラグを抜き、刺し忘れているケースがあります。
この場合エアコンが動かないのは当然ですので、電源プラグを改めて刺して運転できるか試してみましょう。
エアコン専用ブレーカーを落とす
電源プラグを差しっぱなしだったとしても、停電や雷などの影響で一時的にエアコンが動かなくなってしまっている可能性も。
この場合、エアコン用のブレーカーを落とし、およそ1分後に上げ直すことで再び使えるようになることがあります。
ただし、エアコンのブレーカーがどれだかわからない場合や、そもそもエアコン専用ブレーカーが無いという家庭もあるかと思います。
そういった場合、同じようにエアコンの電源プラグを抜いて刺し直す事で動くようになる事もあります。
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エアコンの暖房が効かない時の対処法まとめ
今回の記事では、エアコンの暖房が効かないときのケースごとの対処法を解説してきましたが、いかがでしたでしょうか。
エアコンが作動するのに暖房が効かないケースと、エアコン自体の動作不良のケースで対策方法は異なります。
リモコンの電池切れや、電源コードにさしていないなどの、うっかりミスも意外と多いので要注意。
自分だけは…、と思わずにまずは最初に確認してみてくださいね。
他にも、冷媒ガス漏れや、室外機に大量の霜が付いたなど故障とまでは言えない原因も考えられますが、これらはどちらにしても自力で解決するのは難しいです。
ただ、修理しなくても解決できる可能性はこれだけ沢山ありますので、修理を依頼する前にまずは是非試してみて下さいね。
また、今回ご紹介した対策方法は自分でできるものばかりですが、エアコンクリーニングだけはプロの業者に依頼するのがおすすめです。
エアコンクリーニングはエアコンを分解して内部洗浄しますので、素人が分解するとエアコンの故障や火災などのトラブルの原因になりますので非常に危険ですので、プロ業者に依頼するようにしましょう。
どの業者にエアコンクリーニングを依頼してよいか分からない場合は、さまざまなプロ業者にエアコンクリーニングを依頼し体験してきたカジメモ編集部がおすすめする業者を、「【最新】エアコン掃除業者比較!おすすめランキング&割引情報」の記事内で紹介していますので、こちらも併せてご確認くださいね。