夏になるとエアコンを利用する機会が増えますが、「エアコンをつけると咳が出る」などの症状に悩まされた事はありませんか?
「もしかして風邪…?」と思うかもしれませんが、もしかしたらそれはエアコンが原因で出ている咳かもしれません。
今回は、なぜエアコンをつけると咳が出てしまうのかその原因と、エアコンで咳が止まらない時の対処法について紹介します。
また、エアコンが原因で出る咳をそのまま放置してしまうとどんな危険性があるのかについても説明していくので、ぜひ最後までご覧ください!
なぜエアコンで咳が出る?その原因について解説
なぜエアコンをつけるだけで咳が出てしまうのでしょうか?まずはその原因について解説していきます。
エアコン内部のカビが原因
エアコンで咳を引き起こす原因は色々ありますが、その中でも1番の要因になるのがエアコンの内部で増殖したカビです。
エアコンの内部は非常にカビが溜まりやすい環境になっており、放置しているとあっという間にカビだらけになってしまいます。
エアコンをつけるとそのカビが風と共に吹き出され、部屋に舞ってしまったカビを吸い込む事で、喉の粘膜でアレルギー反応を起こし、炎症して咳が出てしまうのです。
そうならない為には、定期的にエアコン掃除をしてカビやほこりを取り除いておく必要があります。
なぜエアコン内部はカビが増殖しやすいのかの理由や、カビを放置する事で健康被害の他にどんな影響があるのかについては「エアコンにカビが生える原因は?掃除方法や予防法の対策を解説!」の記事で解説しているので、ぜひこちらも確認してみて下さい。
室内の乾燥が原因
エアコンを使う事で、室内の空気が乾燥して喉の粘膜が乾き、それが原因で喉の痛みや咳が出てしまう事があります。
喉の粘膜が乾いてしまうと、細菌やウイルスから守ってくれる力が弱まり、咳だけではなく風邪などの体調不良に繋がってしまう事もあるので注意が必要です。
エアコンを使う時は、1時間に1度くらいを目安に、窓を開けて5分程度の換気を行うといいでしょう。
エアコンを使用すると部屋が乾燥してしまう原因については「冷房で乾燥する原因は?エアコンを快適に使う方法や対処法を紹介!」の記事で解説しています。
寒暖差が原因
夏にエアコンをつけると、室内と室外で温度に大きな差が生じます。
この寒暖差が大きいと自律神経が乱れ、体が順応出来ずに気道の粘膜が過敏になり、咳だけではなく頭痛や身体のだるさなどの症状が現れる事もあるのです。
この症状をクーラー病と呼ぶ事もあります。
もしも寒暖差が原因で咳を引き起こしている場合は、体を冷やし過ぎない事が大切なので、外の気温と室内の気温差を意識してエアコンの設定温度を上げたり、あまり体が冷えないような対策を行いましょう。
クーラー病による頭痛の対策は「エアコンをつけるとズキズキ頭痛が…その原因と対策を徹底解説します!」でまとめているので、頭痛にお悩みの方はこちらの記事を参考にして下さい!
花粉が原因
花粉が飛び交う春先の季節にも注意が必要です。
エアコンが部屋の中の花粉を吸い込み、エアコン内部に花粉がたまっていき、それが吐き出されることで、花粉に敏感な方は、咳や鼻水、くしゃみなどが出てしまうことがあります。
また、エアコン内部に花粉がたまっていなくても、エアコンの風で部屋に落ちてる花粉が舞いちってしまい、同様の症状が出る場合があります。
こまめにフィルターの掃除をする、空気清浄機を利用する、などの対策を取るようにしましょう。
エアコンと花粉に関しては、「エアコンは花粉症の原因になる!?真相や対策方法など徹底解説」の記事内で詳しく対策方法などを解説していますので、こちらも併せてご確認ください。
エアコンで咳が止まらない時の対処法
エアコンで咳が出る原因について説明しましたが、ここではエアコンが原因で咳が止まらない場合、どうやって対処すればいいのかを紹介していきます。
暑いからエアコンを使いたいのに咳が出て辛いという方は、ぜひこちらを参考にして、出来るだけ早めに対処するようにしましょう。
エアコンクリーニングをしてカビやほこりを除去
エアコンが原因で咳が止まらない時の対処法として、一番確実で効果的なのはエアコンクリーニングを依頼する事です。
咳の原因のほとんどはエアコン内部のカビが原因で引き起こされている可能性が高いので、そのカビを綺麗に除去してしまえば、咳の症状も改善して気持ちよく快適にエアコンを使う事が出来ます!
自分でエアコン掃除をしてもエアコン内部のカビまで落とす事は出来ないので、プロの業者にお願いするのが一番効果的です。
こちらのエアコンは何年もエアコンクリーニングを行っていない状態で、フィルターには大量のほこりが溜まり、吹き出し口にはカビがこびりついています。
これだけ汚いエアコンを使っていたら、このほこりやカビが部屋に舞ってしまい、その中で生活をしていたら咳などの症状が出てしまうのは想像に難くないですよね…。
ですが、これだけ汚いエアコンもプロの業者に依頼すれば、奥にこびりついたカビも高圧洗浄で徹底的に綺麗にして貰えるのです!
こちらがエアコンクリーニング前と後の比較ですが、ほこりが溜まっていたフィルターは新品のように真っ白になり、吹き出し口のカビも綺麗に無くなりました!
高圧洗浄により洗い流された汚水を見ると、エアコンの内部がどれだけ汚れているかが一目瞭然ですね。
このように、汚れが溜まったままの状態でエアコンを使うのは健康にも害がある為、1~2年に1度くらいの頻度でエアコンクリーニングを行う事で、咳などの症状に悩まされずにエアコンを使う事が出来ます!
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エアコン使用後は送風運転にする
エアコン使用後に送風運転にするという事を習慣づけるのも効果的です。
夏場にエアコンを使うとエアコン内部に水滴がつき、それがカビを増殖させてしまう原因に繋がります。
ですが、エアコンを使った後に送風運転をすると、水滴を蒸発させる事が出来るので、カビの増殖を防ぐ事が出来ます。
習慣になるまでは忘れがちになるとは思いますが、送風運転を意識する事で、エアコンクリーニング後の綺麗な状態を長く保つ事も出来るのです。
「エアコンの送風とは?電気代に除湿との違いなど仕組みや使い方を解説」の記事で送風運転の詳しい使い方も解説しているので、こちらも参考にしてみて下さい。
部屋を加湿する
エアコンを使っていると、季節関係なく乾燥してしまいます。
夏でも喉が痛くなったり、肌が乾燥してしまうのは、エアコンによる乾燥が原因なのです。
その為、もしもエアコンによる乾燥で咳が出てしまう場合は、加湿器を使うなどの対策を行う事で改善する事が出来ます!
また、こまめにうがいをしたり、のど飴などで喉に潤いを与えるのも乾燥対策としては有効です。
エアコンで出る咳を放置する危険性
風邪の咳かエアコンが原因で出ている咳かを見分けるのは難しいですが、「エアコンをつけている間だけ咳が出る」「長期間に渡り咳や痰が続く」という場合は、エアコンの汚れが原因で出ている咳の可能性が高いです。
風邪の場合はエアコンをつけていなくても咳は出続けるでしょうし、数日で完治に向かうので何もしないで安静にしているのが一番ですが、エアコンが原因で咳が出ている場合は、そのまま放置すると色々なリスクが存在するので、そちらについても解説していきます。
咳ぜんそくから気管支喘息に症状が悪化
エアコンが原因で咳が出ている場合、咳ぜんそくの症状が悪化している可能性があります。
咳ぜんそくは、慢性的に咳のみが続く気管支の病気です。
風邪がきっかけとなって発症する場合があり、風邪は治ったのに咳だけが数週間から数か月続く場合、咳ぜんそくを発症してしまった場合があります。
そして、この咳ぜんそくを悪化させてしまう原因に、エアコンの風やカビが含まれているのです。
もしもエアコンが原因で咳ぜんそくの症状が悪化している場合、そのまま放置すると気管支喘息に症状が進行してしまう場合があり、気管支喘息になると症状はさらに重くなり、最悪の場合命の危険に晒される可能性もあるので注意が必要です。
咳ぜんそく以外に夏型過敏性肺炎のリスクも
咳ぜんそく以外にもトリコスポロンという種類のカビが原因で発症する、夏型過敏性肺炎も存在します。
夏型過敏性肺炎は咳ぜんそくと違い、発熱やだるさといった症状もあり、通常の風邪のような症状で、悪化すると次第に肺の機能が落ちて、すぐに息切れを起こすようになってしまうのが特徴です。
また、咳ぜんそくや夏型過敏性肺炎以外にも、エアコンのカビを放置する事で人体へ様々な影響を与える可能性があり、そちらについては「エアコン汚れを放置するデメリットは?こんな時はすぐエアコン掃除を」の記事で詳しく紹介しているので、こちらも参考にしてみて下さい。
エアコンで出る咳の対策にはエアコンクリーニングが一番効果的
今回は、エアコンをつけると咳が止まらなくなってしまう原因とその対処法、エアコンで出る咳を放置する危険性について解説しましたがいかがでしたでしょうか。。
エアコンをつけた事による乾燥や寒暖差が咳の原因だった場合は、加湿器を使ったりエアコンの設定温度を上げるだけで大丈夫ですが、それでも改善しない場合は、エアコン内部のカビやほこりが原因で咳が止まらない可能性が高いので、エアコンクリーニングがおすすめです!
エアコン内部の汚れをそのまま放置していると、咳ぜんそくや夏型過敏性肺炎になるリスクも存在するので、もしもずっとエアコンクリーニングをしていないようでしたら、プロの業者に頼んで汚れを除去して貰う事で、辛い咳の症状も改善され快適にエアコンを使う事が出来ますよ!
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