夏はエアコンが必須の季節ですが、近場への買い物や子供の送り迎えで短時間外出する時でもエアコンを消したり、寝る時はタイマーで1時間後くらいに切れるようにしている方も多いと思います。
でも、テレビなどで「エアコンはつけっぱなしにした方が良い」という意見を耳にした事はありませんか?
正直、家に誰もいないのにエアコンだけつけっぱなしにしていると電気代の無駄だと感じますし、エアコンをつけたまま寝ると風邪をひいたり喉を痛めてしまう印象はありますが、なぜつけっぱなしの方が良いという声も存在するのでしょうか?
本記事では、夏場のエアコンは本当につけっぱなしでもいいのか、それともこまめに消した方が良いのかについて解説していきます!
エアコンはつけっぱなしとこまめに消すのはどっちがいい?
夏になると、エアコンはつけっぱなしが良いのか?それともこまめに消した方がいいのか?という疑問をよく耳にします。
エアコンを1日中つけっぱなしにしていると、電気代もどんどん高額になってしまう感じがしますし、寝るときもエアコンをつけたままにすると風邪をひいたり、朝起きた時喉が痛くなったりするイメージがありますが、それなのになぜつけっぱなしでも大丈夫だという意見もあるのでしょうか?
まずは、その理由について紹介していきます。
夏の日中はエアコンをつけっぱなしにした方が節電になる
真夏にエアコンをずっとつけたままでいると、その分電気代もたくさんかかってしまうイメージがありますが、実はこまめにつけたり消したりを繰り返すよりも、基本的にエアコンはつけっぱなしの方が節電になります!
なぜかというと、エアコンは起動させた時が一番多くの電力がかかってしまうからです。
部屋の温度が高い状態でエアコンをつけると、設定温度に早く達する為に風量も強風運転になり、部屋が設定温度になったら風量も減って安定運転に入り、消費する電力も減少します。
なので、部屋が冷えたら消して、暑くなったらまた起動させてを繰り返していると、エアコンの起動回数が増えるのでその分多くの電力を消費してしまうという事です。
その為、日中ずっと部屋にいる時や、30分程度外出する時はエアコンはつけっぱなしにして、1時間以上の外出をする時だけ消しておくのがおすすめです!
ただし、エアコンの温度を下げ過ぎると部屋がその温度に到達するまでに強風運転の時間が長くなるので、節電の観点からも室温が28度くらいになるようにエアコンの温度設定をしましょう。
ちなみに、気温が30度以下だと外の気温とエアコンの設定温度との差が少なくなり、エアコン起動時の消費電力も減るので、夏でも夜中の時間帯や肌寒く感じる日はこまめに消した方が節電になる場合もあるため、つけっぱなしにするのはあくまで猛暑が厳しい日中を目安にしましょう。
寝る時もつけたままにする事で熱中症対策になる
寝る時は1時間くらいで切れるようにタイマーセットをしたり、エアコンをつけずに寝ようとする方も多いと思いますが、無理してエアコンをつけずに寝ようとすると熱中症になってしまう可能性があるので、就寝時もエアコンはつけたままにするのがおすすめです。
ですが、よくエアコンをつけたまま寝てしまって風邪をひいたという話を聞くことがありますが、これは就寝前のエアコンの設定が原因の可能性が高いです。
極端な話ですが、例えばエアコンの設定温度を18度、風量は「強」、そして風向も下向きにして体に風が直接当たっている状態で眠ってしまったら、当然体が冷えすぎて風邪をひいてしまいます。
なので、睡眠時のエアコンの設定温度は26~28度くらいに設定し、風量は「自動か弱」、そして風向は上に向けて体に直接風が当たらないようにして寝るようにしましょう。
ちなみに、もっと温度を下げないと暑くて眠れないという方は、サーキュレーターも一緒に使う事で冷たい空気を部屋全体に循環させる事が可能です!
エアコンをつけっぱなしにする事で何かデメリットはある?
猛暑日や寝る時のエアコンはつけたままにする事で、節電になったり快適な睡眠をとる事が出来ますが、つけっぱなしにする事で何かデメリットもあるのでしょうか?
部屋が乾燥する
エアコンをつけたままにしていると、部屋の湿度が下がって乾燥してしまうというデメリットも存在します。
冷房の仕組みは部屋の暑い空気を吸い込み、その空気を冷やしてから風を部屋に送り出していますが、その時に部屋の水分も一緒に吸い込んでしまうので、湿度も下がってしまいます。
湿度が下がると風邪もひきやすくなってしまうので、部屋が乾燥しないように対策をするなど注意が必要です。
また、エアコンの風が直接体に当たっていると皮膚も乾燥しやすくなってしまうので、風向を上下運動させたり上向きにして、直接風が体に当たり続けないようにしましょう。
エアコンの寿命が短くなる可能性がある
使用しているエアコンの機種や環境によっても変わりますが、長時間つけたままにしておくとエアコンの寿命が短くなってしまう可能性があります。
ずっと消さずに運転させているという事は、その間どんどんエアコンに汚れが溜まっていってしまい、フィルターが汚れている状態のまま使い続けるとエアコンにかかる負荷が増えて劣化が早まってしまいます。
エアコンをつけっぱなしだとエアコン掃除をする事も出来ないので、エアコンを長持ちさせる為にも負荷がかからないように、フィルター掃除だけは2週間に1度ペースで行っておくことがおすすめです。
なお、一般的なエアコンの寿命は約10年と言われているので、10年以上使っていてエアコンを綺麗にしているのに効きが悪かったり、水漏れや異音などがした場合はエアコンの寿命がきてしまった可能性があります。
つけっぱなしにする前にエアコンは綺麗な状態にしておこう
エアコンをつけっぱなしにする事によるデメリットも多少ありますが、それでも節電や熱中症対策という観点で見ると、エアコンをつけたままにしておく事はおすすめです!
しかし、もし使っているエアコンの汚れが目立ったり、何年もエアコンクリーニングを行っていなかったとしたら、必ず先にエアコンクリーニングをして内部まで綺麗にしておきましょう!
汚れたエアコンをつけっぱなしにしていると節電効果が薄れたり、熱中症は防げても他の病気になってしまう可能性もあるので、エアコン掃除をしないまま使い続けるリスクについても解説していきます。
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エアコンが汚れていると効きが悪くなって電気代が増える
汚れたままのエアコンを使い続けると、エアコンの風量が弱まり余計な電力を消費してしまいます。
風を循環させる力が弱まったままだと、せっかく節電しようとエアコンをつけっぱなしにしていても、節電効果が薄れて電気代も高くなってしまうのです。
フィルターを掃除するだけでも風量はある程度回復しますが、エアコン内部や熱交換器に溜まった汚れもエアコンの効き具合に影響を与えてしまいます。
エアコンがなかなか効かないと風量を強めたり、設定温度を下げたりすると思いますが、それによってさらに電気代もかかってしまうので注意が必要です。
エアコンをつけっぱなしにして節電効果を最大限得る為にも、フィルターだけではなくプロにエアコンを丸ごと掃除してもらいましょう!
カビやほこりが体調不良の原因になる
エアコンにカビやほこりが溜まっている状態でずっと使い続けると、熱中症の対策は出来ても、カビやほこりが原因でアレルギー性鼻炎、気管支喘息、肺炎といったさまざまな病気を引き起こしてしまう危険があります。
免疫力の強い方なら大丈夫だったとしても、免疫力が低下している年配の方や、小さいお子様と一緒に住んでいる方は特に要注意です!
汚れたエアコンをつけっぱなしにしておくという事は、四六時中エアコンから吹き出されるカビにさらされているという事なので、必ず事前にエアコンクリーニングをしてエアコン内部の汚れまでしっかり綺麗にしておきましょう。
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エアコンはつけっぱなしでも大丈夫だけど長時間外出する時は消しておこう
今回は、真夏のエアコンはつけっぱなしでも大丈夫なのかどうかについて紹介してきました。
エアコンは、日中家にいる時や短い外出時ならつけたままにして、1時間以上外出する時は消しておくのが節電に効果的です。
また、寝る時もエアコンは消さずにつけたままにする事で、就寝時の熱中症対策にもなります。
しかし、エアコンが汚れている状態のままつけっぱなしにしていると、せっかくの節電効果が薄れたり、熱中症対策はできてもエアコンの汚れが原因で他の病気を引き起こしてしまう恐れがあるので注意が必要です。
なので、そういったリスクを回避する為にも、エアコンを使う前にエアコンクリーニングをして内部まで清潔にしておきましょう!
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