「エアコンから変な音が出る」
「うるさい異音のせいでエアコンをつけて眠れない」
「これって故障?修理が必要?」
などとお悩みの方、それはひょっとすると修理を依頼しなくても自分で解決できるかもしれません。
今回はエアコンから聞こえてくる異音の原因と、その対処法をご紹介します。
エアコンが異音を出す原因は故障だけではない



(ママ)
エアコンの異音は、例えばエアコンが正常に動いている時にどうしても出る、対処のしようがない音も中にはいくつか存在しますし、部屋の環境が原因の異音もあります。
また、エアコンの汚れが原因でうるさい音が鳴ることもあるんです。
原因が何にしてもそのまま放置していると本当に故障してしまう可能性がありますし、うるさくて気が散る、エアコンをつけたまま眠れないなどの実害があると放ってはおけませんよね。
「エアコン掃除を長年していない主婦が絶対必要と感じた体験談」でもエアコン掃除をサボり続けてしまって体調不良に陥る悲惨な状況を紹介していますが、異音も不快なものです。
そこでまずは、エアコンの音が気になる時の対処法をご紹介します。
エアコンの異音対処法


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それではエアコンの異音対処法を紹介していきます。
部屋の通気を良くする
部屋の通気を良くすることで、エアコンからの異音を解消することが出来る場合があります。
それは「ポンポン・ポコポコ・ボコボコ」というような太鼓を叩くような音が出るときです。
結構響く音で、うるさくて眠れないという方も結構いらっしゃるようです。
この音は気密性の高い部屋で冷房を使う際に起こりやすく、エアコンの結露の排水時にドレンホースから空気が逆流して起こる音です。
外からの空気が入ってこないことが原因ですので、窓や通気口を開ける、換気扇を止めるなどで一時的に対策できます。
根本的に改善したいという方は、業者に「ドレンホース用逆止弁」という商品を取り付けてもらうことで対処することができます。
フィルターを掃除する
フィルター掃除をしていない場合、フィルターを掃除するで異音を抑えることが出来る場合もあります。
それは「ガタガタ・カタカタ・ブーン」といった振動音がするときです。
エアコンはフィルターを通して部屋の空気を取り込みますので、フィルターが汚れていると空気を取り込みづらくなり、より強く空気を取り込もうとする為運転音が大きくなったりフィルターが振動して異音を放ちます。
エアコンがうるさいと感じた人でフィルター掃除をしていない人は、「エアコンのフィルター掃除を自分でやる方法を詳しく解説」を参考に、まずフィルターを掃除してみるといいでしょう。
前面パネルやフィルターがきちんと取り付けられているか確認
これはフィルターの掃除をした後に起こりやすいのですが、洗った後のフィルターがちゃんと取り付けられていなかったり、前面パネルが浮いていたりしても、エアコンを運転させるとガタガタ振動するような音が鳴ります。
フィルターを掃除した後にエアコンがうるさくなったという方は、きちんと取り付けられているか確認してみましょう。
エアコン内部を掃除する
エアコンの内部を全く掃除していないという方は、これで解決するかもしれません。
ほこりやカビが内部に溜まってくると、空気を送り出すファンにこれらが干渉してしまい、「キュルキュル・カラカラ」といった変な回転音が目立ってくることがあります。
ただし、エアコン内部をちゃんと掃除しようと思うと分解洗浄の必要がありますので、「はじめての方必見!エアコン掃除業者の選び方」を参考にして、エアコンクリーニング業者にお願いしましょう。
また「エアコンクリーニングで最寄りの人気店舗」を利用すると、自分にマッチした業者を簡単に見つけられるので便利です。
業者に相談する
ここまでの対処法を試しても解決しなかったり、明らかに故障と思われる異常な音がしていたら修理業者に相談しましょう。
尚、賃貸住宅の備え付けエアコンの場合は先に大家さんや管理会社に相談してください。
借主に非がない場合の修理料金は基本大家さんや管理会社負担となりますので、自分で勝手に修理を依頼したら損をしてしまう可能性があるからです。


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エアコンの異音の種類と考えられる原因
エアコンの異音は、その音によってある程度原因を推測することができます。
正常な運転をしている時にどうしても出てしまう変な音から、異常や故障が疑われる異音まで様々です。
ここではどんな原因の可能性があるのかを音の種類別にまとめましたので、エアコンの異音に悩んでいる方は是非参考にして下さい。
ミシッ・ピシッというきしむような音
時々ミシッ・ピシッと何かがきしむような音が聞こえるのは、温度変化によるエアコンの部品の膨張・収縮が原因で出る音です。
エアコンは温度を変えた熱交換器を空気が通過することで冷やしたり暖めたりする仕組みですので、この温度変化によって膨張や収縮が起こるのは自然なことであり故障ではありません。
シュルシュル・シャーッいう流水音
シュルシュル・シャーッいう液体の流れるような音は、冷媒ガスの流れる音です。
冷媒ガスはエアコン本体と室外機の間を循環しており、冷房の時は部屋の中の熱を外へ、暖房の時は外の熱を部屋の中へと熱の移動に欠かせない存在となっています。
その為エアコン運転中にはどうしても聞こえる音ですので、これも故障ではありません。
プシューという噴出音
プシューッと何かが噴き出すような音は、冷媒ガスの流れが切り替わる音です。
暖房を使っている時に起こる音で、霜取り運転の時や運転が止まる時に出る音となっており、エアコンがその後問題なく動くようであればこちらも故障ではありません。
これはどちらかというと室外機から聞こえてくる音です。
ポコポコ・ポンポンという太鼓のような音
ポコポコ・ポンポンといった太鼓を叩くような音は、結露の排水時にドレンから空気が部屋の中に入ってくる音です。
ドレンとはエアコン内部の結露を排水する際の通り道ですが、部屋の気密性が高いと排水時に空気が逆流してきてこのような音が出ることがあります。
この異音は、窓や通気口を開ける、換気扇を止めるなどで対策できるほか、「ドレンホース用逆止弁」というものを取り付けることで解消することができます。
ガタガタ・カタカタという振動音
カタカタ・ガタガタと何かが振動しているような音がしたら、エアコンの全面パネルやフィルターがちゃんと取り付けられていない可能性があります。
あるいは、フィルターが目詰まりをおこして空気の取り込みがスムーズに行われていないのかもしれません。
フィルター掃除の後でこういった音が鳴るようになった場合は取り付けの確認を、しばらくフィルター掃除をしていなかった場合はフィルターを掃除してみましょう。
なお、お掃除機能が動いている時もこのような音が出るのと、室外機の運転音である場合もあります。
カラカラ・キュルキュルという回転音
カラカラ・キュルキュルという何かが回転するような音は、エアコンのファンの回転が異物に干渉している可能性が高いです。
エアコン内部にほこりやカビがたくさんこびり付いてファンの回転をさまたげていたり、ファンやモーターが故障している場合もあります。
何年もエアコンを掃除していないという方は、まずはエアコンクリーニングをしてみましょう。
ブーンという運転音
ブーンという運転音ですが、これは故障でないパターンも多いです。
エアコンが運転を開始した際にブーンと音がして、すぐに消える場合は正常な運転音です。
また、お掃除機能付きエアコンの場合は、お掃除機能が動いている時にもこのような音が出ます。
しかし運転中ずっとブーンという音が出ている場合はフィルターの詰まりや内部の故障の可能性がありますので、まずはフィルターを掃除してみましょう。
なお、室外機からこのような音がする場合は基本的に正常です。
キーンという甲高い音
キーンという甲高い音が聞こえる場合は、コンデンサの劣化の可能性が高いです。
コンデンサの劣化の場合は修理業者を頼む必要がありますが、この音は厄介なことにみんなに聞こえるわけではありません。
基本的に若い人には聞こえやすく、年配の方ほど聞こえにくい音となっています。
その為、業者に修理を依頼しても来てくれたスタッフさんには聞こえないという事もよくあるようです。
もしも修理業者の人が聞こえないと言っても意地悪ではなく本当に聞こえていない可能性が高いので、根気強く説明しましょう。


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室外機からの異音対処法
エアコンの本体(室内機)ではなく室外機からの音が気になるという声も多いですが、「エアコンの室外機の異音の原因と対策」でも解説されているとおり、室外機の場合明らかに異常な音でなければ故障でない場合がほとんどです。
とは言えこちらも音がうるさくて寝れないという悩みは良くありますし、室外機の場合は自分がそこまで気にならなくても隣の家から苦情が来るなど隣人トラブルを引き起こすケースも珍しくはありません。


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室外機の中に異物が入っていないか確認
「ガラガラ・コンコン」など何かがぶつかっているような音は、室外機の中にゴミや小石などが入り込んでいる可能性が高いです。
一度運転を止めて中に異物がないか確認し、取り除けそうなら取ってしまいましょう。
自分で取り除くのが難しそうなら、無理はせず業者にお願いするのが安心です。
室外機の上や周りに物を置いていないか確認
室外機の上や周りに物が置かれている場合、振動音が出たり音が反響して大きくなったりしやすいです。
音以外にも、空気の流れが妨げられて運転効率が下がり、エアコンの効きが悪くなります。
また、ほこりやゴミが留まりやすく、熱交換器に詰まることでもエアコンの効きが悪くなりますので、室外機の周りはすっきりさせておきましょう。
なおどんなときに室外機を掃除した方がいいかは、「エアコンの室外機は掃除すべき?どんな時に掃除が必要なのか」の記事で解説しています。
防振ゴムを取り付ける
室外機周りがすっきりしているのに振動音がうるさく感じる場合は、防振ゴムを取り付けてみましょう。
他にも同じような商品で、防振シート・防振マット・防振パットなどの名前で、amazonや楽天などの通販サイトで販売されています。
室外機の足の下に敷く形になりますので、自分で取り付ける自信のない方は業者にお願いするのもありです。


(ママ)
エアコンから異音が!修理は必要?原因と対処法まとめ
- エアコンからの異音は自分で解消できることも
- フィルター掃除や吸気の確保など、まず自分にできる事をやってみよう
- 自分でどうにもならない、明らかに故障と思われる場合は修理業者に相談
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