エアコン掃除を自分で行う際にスチームクリーナーを使う事で、スプレーを使用するよりエアコンを綺麗にする事ができます。
ただ、プロにエアコンクリーニングをしてもらう訳ではないですし、使いづらさやそれなりにデメリットを感じる事もあるのではないでしょうか?
今回この記事では、スチームクリーナーを使う事でのメリット、デメリットや注意点などを解説していきますので参考にしてもらえたらと思います。
エアコンクリーニングにスチームクリーナーを使うメリット
エアコン掃除に洗剤やスプレーを使わなくていい
エアコン掃除には、中性洗剤や専用のスプレーを使用する必要があります。
しかし、スチームクリーナーであれば、洗剤無しであらゆる汚れを除去する事が可能です。
準備や後片付けの手間が少なく、掃除時間の短縮にも繋がるのでスプレーを使用した掃除より楽です。
エアコン掃除をする度に道具を準備する手間を省けますし、何度も使用できるスチームクリーナーは便利なアイテムだと言えます。
又、金銭的な負担も減って経済的なメリットも得られます。
エアコン内部を殺菌する効果が高い
スチームクリーナーを高温スチームにする事で、エアコン内部の殺菌効果を期待することができます。
具体的な温度は製品によって異なりますが、基本的には100度以上であるものがほとんどです。
目に見える汚れだけではなく、目には見えない雑菌もしっかりと除去できます。
エアコン内部の雑菌も残さず殺菌できるのは、スチームクリーナーの大きな魅力です。
エアコンの周りに大がかりな養生が必要ない
エアコン掃除で必要不可欠なのは養生作業です。
エアコン周辺や壁、床下、家具、家電などあらゆる部分を養生しなければなりません。
又、ズレないようにテープでしっかりと留めることもあるでしょう。
しかし、スチームクリーナーの場合は流れる汚水の量が比較的少ないため、簡易的な養生で十分です。
ビニール袋を被せるだけや防水シートをかけるだけといった対応で問題ありません。

スチームクリーナーでエアコンクリーニングを行う手順
次は自分でスチームを使って掃除をする手順を説明したいと思います。
スチームクリーナーを使ったエアコン掃除をするにつれて、予め準備しておかなければいけないものがいくつかあります。
準備を怠ると予定通りに作業がいかずに長引いたり、部屋が汚れてしまう可能性があります。
効率よくエアコンの掃除を行う為にも、下記でご紹介するものを用意してみてください。
- 1.スチームクリーナー
- 2.ビニールシート
- 3.バケツ
- 4.ゴミ袋
- 5.ドライバー
- 6.掃除用ブラシ
- 7.タオル
- 8.養生テープ
周りを養生してコンセントを抜く
それではスチームクリーナーを使ったエアコンクリーニングを紹介します。
まずはエアコン掃除をする前に必ずコンセントを抜いて下さい。
コンセントを抜かずにエアコン掃除を始めてしまうと、漏電による感電の危険があるからです。
コンセントを抜いたら、次はスチームクリーナーから出る水分で壁や床などを汚さないようにビニールシートで保護します。
上記の写真のようにエアコンの周囲をビニールシートでしっかり保護しましょう。
この時にゴミ袋が落ちてしまわないようにエアコンの両側面にテープをしっかり貼り付けて下さい。
エアコンの下には、出た水分が垂れてもいいようにバケツを置くようにしましょう。
エアコンのパネルやフィルターを外す
コンセントを抜いてしっかり養生したら、次はエアコンのパネルとフィルターを外していきます。
前面のパネルを外したらフィルターを外しましょう。
パネルやフィルターは、メーカーによって外し方が違いますので、取り外し方は必ず取り扱い説明書に従って下さい。
掃除機を使ってフィルターのほこりを吸い取る
フィルターにはほこりがたくさん付着しているので、掃除機を使って吸い取りましょう。
ここでしっかりとほこりを取り除くことで、後の作業でほこりが舞うのを防ぐことができます。
エアコンの吹き出し口から裏側にかけてスチームクリーナーを噴射する
フィルターを掃除したら次は、エアコンの吹き出し口から内部のファンに向けてスチームクリーナーを噴射します。
エアコンのファン部分は、溝が多くほこりやカビが溜まりがちです。
スチームクリーナーを使って掃除する際は、細かい所までスチームを噴射していきましょう。
そうすることで目には見えない細部の汚れも除去することができます。
吹き出し口の汚れを除去できたら次は裏側をスチームクリーナーで綺麗にしていきます。
裏側ということもあり、拭き掃除では手が届かず綺麗にすることが難しいですので、スチームを奥に行き渡らせるように噴射していきましょう。
汚れをぞうきんで拭き取る
スチームクリーナーで掃除をしてると、汚れが混ざった水が下に垂れてきます。
垂れてきた水は養生したビニール袋の中に入りますが、水が溜まりすぎてしまうとビニール袋は重さに耐えられずに落下してしまう恐れがあります。
ビニール袋の落下を防ぐ為にぞうきんでこまめに汚れを拭き取るようにして下さい。
エアコンのパネルとフィルターに噴射する
スチームクリーナーで綺麗にするのは内部だけではありません。
取り外した前面パネルとフィルターの裏側にもスチームを噴射して綺麗にしましょう。
フィルターを綺麗にする場合は、浴室で行うことをおすすめします。
浴室で掃除することで周囲を気にすることなく汚れを流すことができるからです。
又、前面パネルはスチームを噴射すると跳ね返って自分に水がかかる可能性がありますので、掃除するときは大きめのタオルで水がかからないようにしながら作業しましょう。
前面パネルとフィルターの洗浄が終わったら陰干しで乾かして下さい。
エアコンを元に組み立てる
前面パネルとフィルターが乾いたらエアコンを元通りに組み立てていきましょう。
この時、まだエアコン内部が完全に乾いていない可能性があります。
その場合は、拭き取れる範囲は水分をタオルなどで取り除くか、完全に乾くまで待ちましょう。
送風運転を10秒ほどすると内部が素早く乾きますので、拭き取りや乾くのを待つよりも時間を短縮させることができます。
又、エアコンを分解しての掃除は絶対にしないようにして下さい。
詳しい理由につきましては、「絶対ダメ!エアコン分解を自分でやると危険な3つの理由」で解説しています。

スチームクリーナーでエアコン掃除をする時の注意点
カビが生えてしまう可能性がある
汚れを落とすのに便利なスチームクリーナーですが、スチームクリーナーだけでは不安だから石鹸水を使用してエアコン掃除をする事もあるかと思います。
石鹸水を使うと汚れが落ちやすくなるイメージがあるかと思いますが、おすすめ出来ません。
何故かと言うと、石鹸はカビの大好物だからです。
石鹸水でエアコン掃除をした際に、石鹸カスが内部に残ったまま掃除を終わらせてしまうとエアコン内にカビが大量発生してしまう原因になります。
カビが余計に発生してしまう原因を防ぐ為にも石鹸水の使用は避けましょう。
エアコンの樹脂部分が痛むことも
エアコンの樹脂部分にはスチームクリーナーを使用してはいけません。
高温高圧のスチームは樹脂にとって大きな負担になり、場合によっては損傷してしまう可能性があるので、運転時のトラブルの原因となってしまいます。
スチームクリーナーを使用する際は、樹脂部分を避けて掃除するようにしましょう。
故障に繋がることもある
スチームクリーナーで丁寧にエアコン掃除しても故障に繋がる恐れがあります。
原因は電装部分に水をかけてしまったことによるものです。
掃除準備の時にしっかり養生しても掃除をやりすぎてしまうと電装部分が浸水してしまい、結果故障する可能性があるのです。
エアコンが故障するのが不安であれば、プロの業者にエアコンクリーニングを依頼するのもひとつの手です。
エアコンクリーニングはエアコン掃除業者に依頼するのがおすすめ
自分でスチームクリーナーを使って掃除すると経済的にメリットはありますが、故障や汚れが完全に落としきれないというデメリットも大きいです。
故障などのリスクを考えると、エアコンクリーニング業者に依頼してエアコン掃除をしてもらうと故障などの心配もなく確実に綺麗にできます。
プロに依頼すると高いんじゃ?と思ってしまうかもしれませんが、キャンペーンや割引を使う事で安くお得に利用する事ができます。
エアコン掃除の相場料金につきましては、「エアコンクリーニングの料金相場はいくら?」で紹介していますので参考にしてもらえたらと思います。

スチームクリーナーは有能だけど効率を考えるとプロに依頼するのがベスト
スチームクリーナーはエアコンを自分で綺麗にするのに有能な道具で、スプレーを使った掃除よりエアコン内部を綺麗にできますが、やはり自分でエアコンクリーニングをするとなるとそれなりのリスクが伴います。
準備などの手間を考えると、プロにエアコン掃除を依頼するのがベストでエアコンを新品同様に綺麗にできます。
経済面では出費がかかるかもしれませんが、健康面や節電効果も期待できるエアコンクリーニングは2年に1回のペースで定期的に行っていきたい所です。
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